山田動物病院 診療部門

椎間板ヘルニアのトイプードルのチロル君が走れるようになりました。

調布市入間町のトイプードルのチロル君が体の激しい痛みを訴え、殆ど歩けなくなってしまいました。

診察の結果、椎間板ヘルニアのグレードⅡ (起立可能な不全麻痺)が疑われました。手術は行わず、消炎鎮痛剤投与とレーザー治療とで今では全速力で走れるようになりました。

椎間板ヘルニア   ダックスフントのハッピー君 歩けるようになりました。

世田谷区のダックスフントのハッピー君が突然後肢が麻痺して歩行出来無くなってしまいました。起立不能で知覚は全く無く、最悪のグレードVでした。

脊椎のMRI撮影により椎間板ヘルニアと診断されました。

片側椎弓切除手術を行い、レーザー治療も併用して2週間位で歩行可能になりました。

椎間板ヘルニア   コーギーの 小麦君が歩けるようになりました。

調布市染地のコーギーの小麦ちゃんが突然後肢が麻痺して歩行出来なくなってしまいました。

起立不能で感覚は全く無く、最悪のグレードVでした。

脊椎のMRI撮影により椎間板ヘルニアと診断され、何と6カ所の椎間板がヘルニアを起こしていました。

6カ所全てに片側椎弓切除手術を行い、レーザー治療も併用して、1ヶ月位で歩行可能になりました。

【獣医師監修・犬の健康診断】 春の健康診断・血液検査キャンペーンが始まりました。狂犬病予防接種時に行うことをお勧めしています。

健康診断を行う理由

持病もなく元気で健康なワンちゃんは、狂犬病、ワクチン注射、フィラリア予防などの他は病院から足が遠のきがちですね。でもこのまま元気で長生きしてほしいと飼い主様はみなさんそう思います。

そこでお勧めするのが愛犬の「健康診断」です。

健康診断の時期

獣医師による視診、触診、聴診による基本健康診断

まず、ワンちゃんをご家庭に迎え入れた時に行うことをお勧めします。その後、毎年受ける狂犬病予防注射の時期、または混合ワクチンの時期に合わせ、毎年1回行うとよろしいと思います。

山田動物病院では初診で受診するワンちゃんすべてに、基本の健康診断が初診料(1870円)に含まれています。

また定期的に山田動物病院のトリミングをご利用のワンちゃんには3ヶ月に一度、この健康診断を無料で行い、結果をお知らせしています。

 血液検査

山田動物病院の視診・触診・聴診による基本の健康診断のあとより詳しく健康状態をチェックしたい場合や予防医学の観点からも血液検査をお勧めします。

毎年、4月~6月の狂犬病予防注射の時期に、山田動物病院では「春の血液検査キャンペーン」を実施しています。

この「春の血液検査キャンペーン」は愛犬の年1度の健康診断を受けやすくするために、通常の約半額4950円+採血料にて主な血液検査ができるように提供しています。この血液検査を受ける時は「視診、触診、聴診による基本の健康診断」を無料で行っています。

またこの時期にフィラリア検査を行う飼い主様は、フィラリア検査血液検査を行うと採血が1回で済む(採血料も1回)という利点があります。

費用

※スマートフォンの方はスライドをして表を確認してください。

 通常キャンペーン期間(毎年4月~46月)
基本健康診断のみ

1,860円(税込)

なし

基本健康診断

血液検査

※採血料別料金
※項目の数によって変動します。
4.950円(税込)
※採血料別料金

※定期的にトリミングを利用していただいているお客様は3ヶ月に1回基本健康診断を無料で行っております。

健康診断の受け方

特に事前の予約は必要ありませんので、ご都合のよろしい時に直接ご来院ください。

検査でわかること

獣医師による視診、触診、聴診による基本健康診断

この健康診断によって、「貧血、結膜、角膜、白内障、鼻汁の有無、歯石、歯肉炎、耳、リンパ節、脱水、乳腺、肛門、陰部、睾丸、皮膚炎、脱毛、ノミ糞の有無、便、前肢、後肢、膝、爪、打診、心音、肺」に異常がないかを調べることができます。

血液検査

総蛋白(TP)、アルブミン(Alb)、A/G比、総ビリルビン(T-Bil)、AST(GOT)、ALT(GPT)、アルカリフォスファターゼ(ALP)γーGTP(GGT)、リパーゼ(Lip)、尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cre)、総コレステロール(T-Cho)、中性脂肪(TG)、カルシウム(Ca)、無機リン(P)、血糖(Glu)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)の17項目の検査ができます。

検査項目でわかること

総蛋白(TP)

血液中のたんぱく質の総量を示し、栄養状態、肝・腎機能の指標となります。

感染症、慢性炎症、脱水、高脂血症、腫瘍、肝臓疾患、吸収不良、体外喪失の増加などを調べます。

アルブミン(Alb)

血液中に多く含まれる蛋白質です。上昇は脱水、低下は肝臓、腎臓、腸などの疾患や出血が疑われます。

脱水、慢性肝疾患、腸吸収機能不全、栄養失調などを調べます。

A/G比

慢性炎症、肝疾患、ネフローゼ症候群、M蛋白決血漿などを調べます

総ビリルビン

ビリルビンは赤血球中のヘモグロビンの代謝産物です。溶血、肝障害、排泄経路の閉塞などで上昇し、黄疸の原因となります。

肝胆道系疾患、溶血性疾患を調べます。

AST(GOT)

AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)は酵素の一種で、心臓の筋肉や骨格筋、肝臓に多く含まれています。肝臓でアミノ酸の代謝にかかわる働きをしています。

慢性肝炎、肝癌、肝硬変、骨格筋障害を調べます。

ALT(GPT)

肝臓に多く含まれている酵素です。主に肝臓のダメージの指標として使われます。

慢性肝炎、肝癌、肝硬変、肝壊死などを調べます。

アルカリフォスファターゼ(ALP)

主に胆道系疾患(胆汁鬱滞、胆管肝炎など)で上昇する肝酵素です。骨の成長期、腫瘍などにより上昇する場合もあります。

肝胆道系疾患、クッシング症候群、骨疾患などを調べます。

γーGTP(GGT)

主に胆道系疾患(胆汁鬱滞、胆管肝炎)などで上昇する肝酵素です。

肝胆道系疾患、コルチゾール過剰などを調べます。

リパーゼ(Lip)

膵臓に含まれる消化酵素のひとつで、十二指腸に分泌されて食物中の脂肪を分解する働きをします。

急性膵炎、慢性膵炎、膵外傷、胆道疾患などを調べます。

尿素窒素(BUN)

腎臓が十分働いているかどうかを調べる検査です。

脱水、腎不全、尿毒症、尿路閉塞、消化管出血、肝機能低下、(肝硬変、肝炎)などを調べます。

クレアチニン(Cre)

腎臓から排泄される代謝産物で、腎機能が激しく低下すると上昇します。低下の原因としては、著しい筋肉の減少などがあります。

腎不全、尿毒症、尿路閉塞などを調べます。

総コレステロール(T-Cho)

生体の主要脂質成分であるコレステロールの血液中の総量を示します。肝臓や胆道、腎臓の疾患や、糖尿病、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患などで上昇します。肝不全、小腸疾患などで低下します

甲状腺機能低下症、クッシング症候群、胆道閉塞、糖尿病、甲状腺機能亢進症、アジソン病、肝疾患などを調べます。

中性脂肪(TG)

血液中に存在する脂肪の一つが中性脂肪です。
数値が上昇すると血液中に脂質が多すぎる状態になり脂質異常症(高脂血症)と言われます。

カルシウム(K)

骨代謝や筋肉の収縮、血液凝固などに関与します。主に腎臓や副甲状腺の疾患などで変動します。また腫瘍で上昇する場合もあります。

リンパ肉腫、ビタミンD過剰、上皮小体機能低下症、上皮小体亢進症、吸収低下などを調べます。

無機リン(P)

生体中にカルシウムに次いで多く存在する無機物です。 

腎不全、上皮小体機能低下症、上皮小体機能亢進症、吸収低下を調べます。

血糖(Glu)

血液中のぶどう糖の量を、血糖値といいます。食事の摂取で変化します。

糖尿病、ストレス、クッシング症候群、機能性低血糖、インスリノーマ、副腎皮質機能低下症などを調べます。

ナトリ ウム(Na)カリウム(K)

必要なミネラルの一種で、浸透圧の調整などの働きをする。

慢性尿崩症、生体外溶血、腎不全、脱水、下痢、嘔吐、慢性機能障害、副腎皮質機能低下症などを調べます。

 検査の仕方  

獣医師による視診、触診、聴診の基本の健康診断

山田動物病院の基本の健康診断は、全身の触診、視診、聴診をします。

①体重・体温を測ります。体温は肛門に体温計を入れて測ります。この時に体温計に付着した便で検便をします。

(便が付かないこともありますので、便をお持ちください。)

②白目で貧血があるかないか調べます。

③目の結膜、角膜、白内障などに異常がないか調べます。

④口腔内を調べます。歯肉、歯に異常はないか、歯石が溜まっていないかなど口腔内を視診します。

 また鼻汁などないか視診します。

⑤耳に異常がないか調べます。

⑥リンパ節に腫れはないか?脱水はしていないか?お腹に何かないか?など触診します。

⑦肛門周りに異常はないか?視診します。

⑧女の子なら乳腺や陰部、男の子は睾丸に異常はないか?また皮膚炎はないか?視診と触診をします。

⑨前肢、後肢の関節に異常がないか?爪に異常はないか?足の指、裏に異常がないか視診、触診します。

⑩最後に打診し、聴診器で胸の音を聴診します。

以上が視診、触診、聴診による基本の健康診断です。

血液検査

「獣医師による視診、触診、聴診による基本の健康診断」をします。その後、経静脈から採血します。

採血した血液を外部検査機関に送り、結果が検査機関から戻ってきて、獣医師が結果診断をしたあとご自宅に郵送します。

結果の郵送には最低2週間ほどかかりますのでご了承ください。

このような多彩の血液検査を1年に一回受けることで、安心してワンちゃんと生活してくことができます。是非お試しください。

 

狂犬病予防注射が始まりました!!

狂犬病予防注射

令和5年度の狂犬病予防注射が始まりました。

世田谷区の方:当病院で注射済票がお手渡しできるのが、4月1日からとなります。

調布市、三鷹市、杉並区の方:市町村役場への届出を無料で代行いたします。2週間ほどのお時間をいただき、ご自宅に郵送いたします。

その他の地域にお住まいの方:狂犬病予防注射接種済証明書を発行いたしますので、お住まいの地町村役場にお持ちください。

いづれも、市町村役場から届く「狂犬病予防注射」のお手紙、ハガキをお持ちください。

料金は 注射代金  3,200円 済票 550円 です。

 

椎間板ヘルニア ダックスフントの ろい君  歩けるようになりました!

調布市緑が丘のダックスフントのろい君が突然後肢がマヒして歩けなくなってしまいました。

起立不能で知覚も全く無く、最悪のグレードVでした。

脊椎のMRI撮影により椎間板ヘルニアと診断されました。片側椎弓切除手術を行いました。

回復率はわずか16%でしたが、レーザー治療も併用して1か月くらいで歩けるようになりました。

喜びのK様と ろい君です。

椎間板ヘルニアの手術 フレンチブルドッグ

調布市多摩川のフレンチブルドッグの玄太君が突然後肢が麻痺して歩けなくなってしまいました。

起立不能で知覚も全く無く、最悪のグレードⅤでした。

脊椎のMRI撮影により椎間板ヘルニアと診断されました。

その日のうちに片側椎弓切除手術を行いました。

回復率はわずか16%でしたが、レーザー治療も併用して2週間くらいから

ヨロヨロしながらも自力で歩行可能になり走ることも出来るようになりました。

喜びの玄太君ファミリーです。

【獣医師監修】犬・猫の混合ワクチンについて 

混合ワクチンについて

 

 昨今の新型コロナウイルスの蔓延により、ワクチン接種の重要性が周知されてきていると思われます。動物たちも同様に、ワクチン接種で疾病の予防および症状緩和につながるのです。

 

混合ワクチンの必要性

 混合ワクチンは、ワンちゃんどうし、ネコちゃんどうしの伝染病を予防したり、重症化を防いだりする為に行います。これらの感染症は軽症なものから重篤なものまで様々ですが、感染の蔓延防止の為には必要な事です。そのためドックランやペットホテルを利用する際には、証明書の提示を求められる場合もあります。

 

ワクチンの種類

コアワクチン

 すべての犬猫が接種すべきであり、感染の結果重篤な症状になったり、広く伝播したりする可能性がある疾病に対するワクチンです。犬用ではジステンバーウイルス、パルボウイルス、アデノウイルスに対するワクチンが、猫用では猫パルボウイルス(猫汎白血球減少症)、猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルス(猫ウイルス性鼻気管炎)に対するワクチンがこれにあたります。

 

ノンコアワクチン

 月齢や生活スタイルなどにより感染のリスクのある場合に接種するワクチンです。ドッグラン、トリミングやホテルなどを利用する場合や、山や川といった自然の多い場所へ行かれる場合は接種を推奨します。

 

犬用ワクチンの推奨プロトコール

 4〜6週齢の子犬に1ヶ月(約3〜4週)間隔で3回接種を推奨しております。その後は年1回の接種を推奨しております。

 

猫用ワクチンの推奨プロトコール

 8〜9週齢の子猫に1ヶ月(約3〜4週)間隔で2回接種を推奨しております。その後は年1回の接種を推奨しております。

 

 

感染症の種類 犬

犬ジステンパー

・感染した犬の目ヤニや鼻水などの接触や飛沫物により感染(飛沫感染)します。

・症状は咳や下痢、鼻水、目ヤニ、発熱、痙攣などです。

・伝染力が強く死亡率も高いです。

・ニホンオオカミの絶滅の原因になった疾患として有名です。

 

犬パルボウイルス感染症

・感染した犬の糞や嘔吐物の接触により感染します。

・症状は激しい嘔吐、下痢、血便、食欲減退を引き起こす腸炎型と、子犬に対して突然死を起こす心筋炎型があります。

・特に子犬の致死率が高く、妊娠犬は流産や死産の原因になります。

 

犬伝染性肝炎

・犬アデノウイルスⅠ型の感染によって起ります。

・感染犬の鼻水や唾液、排泄物などの接触により感染します。

・症状は発熱や嘔吐、下痢、鼻水、くしゃみなどが見られ、続発して肝炎が起ります。

・回復期には角膜浮腫により目が青白く濁って見えることがあります(ブルーアイ)。

 

犬伝染性喉頭気管支炎

・犬アデノウイルスⅡ型の感染によって起ります。

・ケンネルコフの主要病原体のひとつです。

・感染犬との接触感染や飛沫感染が原因です。

・症状は咳や鼻水、発熱などです。

・他のウイルスや細菌との複合感染で重篤化することが多いです。

 

犬パラインフルエンザ感染症

・ケンネルコフの病原体のひとつです。

・感染犬との接触感染や飛沫感染が原因となります。

・症状は咳や発熱、鼻水などの風邪に症状に似ています。

 

レプトスピラ症

・レプトスピラという細菌が原因です。

・感染動物の尿中に細菌が排出され、汚染された土や水が感染源となります。

・人にも感染する人獣共通感染症です。

・症状は、症状が出ない不顕性なものや感冒様症状で軽快する軽症型から、高熱、嘔吐、下痢、黄疸、出血、腎障害を伴う重症型まで多彩な症状が見られます。

 

感染症の種類 猫

 
猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)

・感染力が非常に強い。感染猫の嘔吐物や排泄物から感染します。

・症状は発熱、元気消失、急性の嘔吐、下痢、白血球減少あるいは流産、死産になります。若齢猫ほど発症しやすく、重症化しやすいです。

 

猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペス感染症)

・感染力が強く、感染猫と直接接触して感染、飛沫感染、また感染猫を触った人が他の猫に移すこともあります。

・くしゃみ、咳、鼻水といった風邪のような症状が出たり、目やにが出て結膜炎になったり上部気道炎になったりします。

・このウイルスは潜伏感染するので、生涯にわたりウイルスを保持することになる。このためストレスや免疫が下がると症状の再発や他の猫の感染源となることがあります。

 

猫カリシウイルス感染症

・感染力が強く、感染猫と直接接触して感染、飛沫感染、また感染猫を触った人が他の猫に移すこともあります。

・症状はくしゃみ、鼻水、発熱といった風邪のような症状がでたり、よだれや口内炎が出て、口臭を感じたりすることがあります。

 

猫白血病ウイルス感染症(FeLV)

・感染猫の唾液や血液を介して咬傷や毛づくろい、同じ食器を使うことでも感染した例があります。また、妊娠した場合子猫にも感染する垂直感染も起こります。

・感染初期は発熱や貧血と共に元気消失が見られますが、一旦は落ち着きます。その後期間を経て免疫が低下して白血病、リンパ腫、腎不全などになることがあります。

・感染した猫から完全にウイルスを排除することは困難なため、感染予防が最も重要です。

 

猫クラミジア感染症

・猫同士の接触や空気伝播により感染します。

・症状は結膜炎を起こし涙や目やにが出たり、くしゃみ、鼻水、咳といった上部呼吸器疾患が起こったりします。

 

 猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)

・感染はケンカなどの傷口から直接伝播するものと考えられています。

・症状は初期は無症状であることが多く、徐々に免疫が下がっていき、発熱、貧血、治りにくい口内炎、リンパ節の腫大などがみられます。

 

※混合ワクチンの種類によって予防できる病気が変わるので、獣医師と相談してください。

猫ちゃんの健康診断とは?基本の健康診断から血液検査まで解説

最近、健康診断を受けたいというご要望が増えてきました。

でも、健康診断ってどのように受けたらよいの?どのタイミングで受けたら良いの?などの質問を受けることもあります。

そこで今日は山田動物病院の健康診断をご紹介しましょう。

健康診断を受けるタイミング

まず、健康診断を受けるタイミングは、

① 新しく猫ちゃんをお家に迎え入れた時

② 予防接種を受ける時

③ 秋の猫ちゃんの血液検査キャンペーンを受ける時 ※このキャンペーンについては別ブログでご紹介いたします。

などが分かりやすい目安となります。また、「受けたい時に、いつでも受けられる」のです。

基本の健康診断

山田動物病院の健康診断はまず、「視診・触診・聴診による基本の健康診断」があります。

この「基本の健康い診断」のお値段は1870円。

山田動物病院では、受診するすべての動物の初診時にこの「基本の健康診断」を行い、費用は初診料に含まれています。

また、山田動物病院で定期的にトリミングを受けられる子は3ヶ月に1回の割合で、無料で「基本の健康診断」を行い、飼い主様に報告させていただいています。

「基本の健康診断」の流れ

① 体重・体温を測る。体温は肛門で測りますので、体温計に便が付着したときは検便をします。※便をお持ちいただくこともできます。

② 目の白目を見て、貧血がないか?顔を観察して鼻汁がないかなどを視診します。

③ 目の結膜、角膜に異常がないか?白内障がないか?などを視診します。

 

④ 口腔内を視診します。歯肉、歯に異常がないか?歯石は溜まっているか?舌炎はないか?などを視診します。

 

⑤耳に異常はないか視診します。

 

⑥身体にノミ糞はないか?脱毛はないか?皮膚炎はないか?などを視診します。また肛門周りや陰部なども視診します。

 

⑦ リンパ節に異常はないか?腹部に異常はないか?脱水はしていないか?などを触診します。

 

⑧四肢に異常がないか?股関節などに異常がないか?爪の異常はないか?などを触診・視診します。

⑨ 最後に打診し、聴診器で異常音がないか?聴診します。

以上が山田動物病院の「視診・触診・聴診による基本の健康診断」です。

基本の健康診断でわかること

この健康診断により、

貧血

結膜

角膜

鼻汁

歯石

歯肉炎

舌炎

リンパ節

脱水

肛門

陰部

皮膚炎

脱毛

ノミ糞

前肢

後肢

膀胱

心音

便

 

 

 

 

 

 

 

に異常がないかを調べることができます。

何事もなく、元気で長生きしてほしいと飼い主様は皆様そう願います。そのためにも、定期的な健康診断を受けることをお勧めいたします。

 

前回の「視診・触診・聴診による基本の健康診断」に続き、更に詳しく健康診断を行いたいと考える飼い主様や、予防獣医学の観点からも血液検査をお勧めします。

お知らせ

山田動物病院では毎年10月から12月まで生化学16項目を検査する「猫ちゃんの秋の血液検査キャンペーン」を通常の約半額の6,050円で実施しています。

(キャンペーン中ですと「視診・触診・聴診による基本の健康診断」と採血料が無料になります。)

 

血液検査について

「山田動物病院の視診・触診・聴診による健康診断」を受けた後、採血をします。猫ちゃんは後肢から採血します。

検査項目(生化学16項目)

総蛋白(TP)、アルブミン(Alb)、グロブリン(Glob)、A/G比、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アルカリフォスファターゼ(ALP)、総コレステロール(T-Cho)、総ビリルビン(T-Bil)、グルコース(Glu)、IDEXXSDMA、尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cre)、BUN/クレアチニン比、リン(P)、カルシウム(Ca)

 

採血が終わりましたら、血液を外部検査機関に送ります。

結果が来ましたら、獣医師が1頭1頭の総合的な判断、診断をして、検査結果と共に、飼い主様の自宅に送ります。(約1週間から10日ほどのお時間をいただいております)

では、生化学16項目を詳しく解説しましょう。

 

総蛋白(TP)

血液中の蛋白質の総量を示し、栄養状態、肝・腎機能や免疫機能の指標となります。Alb、Globの数値と併せて評価します。

アルブミン(Alb)

血液中に多く含まれる蛋白質です。上昇は脱水、低下は肝臓、腎臓、腸などの疾患や出血などが疑われます。

グロブリン(Glob)

血液中に多く含まれる蛋白質です。上昇は脱水、慢性炎症、腫瘍、減少は免疫異常などが疑われます。

A/G比

アルブミン(Alb)とグロブリン(Glob)の比を算出したものです。慢性炎症、腫瘍、慢性肝障害、腎からの喪失などで低下します。

アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)

肝臓に多く含まれている酵素です。主に肝臓のダメージの指標として用いられます。

アルカリフォスファターゼ(ALP)

主に胆道系疾患(胆汁鬱滞、胆管肝炎など)で上昇する肝酵素です。骨の成長期、腫瘍などの影響により上昇する場合もあります。

総コレステロール(T-Cho)

生体の主要脂質成分であるコレステロールの血液中の総量を示します。肝臓や胆道、腎臓の疾患や糖尿病、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患などで上昇します。肝不全、小腸疾患などで低下します。

総ビリルビン(T-Bil)

ビリルビンは赤血球中のヘモグロビンの代謝産物です。溶血、肝障害、排泄経路の閉塞などで上昇し、黄疸の原因となります。

グルコース(Glu)

血糖値を示し、糖尿病や低血糖の診断に用います。食事の影響を受けるため、食後に上昇します。またこうふんなどのストレスやステロイドの影響により上昇する場合もあります。

IDEXX  SDMA

対称性ジメチルアルギニン。腎臓から排泄される代謝産物で、早期の腎疾患の可能性を可能にする、犬、猫の新しい腎機能マーカーです。

クレアチニン(Cre)

腎臓から排泄される代謝産物で、腎機能が激しく低下すると上昇します。低下の原因としては、著しい筋肉の減少などがあります。

尿素窒素(BUN)

腎臓から排泄される代謝産物で腎機能の低下や消化器官出血などで上昇します。また肝機能低下により減少することもあります。

BUN/クレアチニン比

BUNとクレアチニンの比を算出したものです。これらの値が正しく腎臓の状態を反映しているかどうかを評価します。

リン(P)

副甲状腺疾患、腎臓病、食事内容によって変動します。

カルシウム(Ca)

骨代謝や筋肉の収縮、血液凝固などに関与します。主に腎臓や副甲状腺の疾患などで変動します。また腫瘍で上昇する場合もあります。

お知らせ

10月から12月に行われる「猫ちゃんの秋の血液検査キャンペーン」では、以上の16項目の検査で各項目を組み合わせて総合的に判断いたします。獣医師の細かいコメントがありますので、大変分かりやすいです。検査結果の質問等も後日受付ますのでますます安心ですね。

また、キャンペーン期間外でも血液検査は随時受け付けておりますので、その場合はご相談ください。

 

 

 

椎間板ヘルニアの手術 ダックスフント

三鷹市のダックスフントのきなこちゃんが突然後肢が麻痺して歩けなくなってしまいました。

起立不能で知覚も麻痺しており、最悪のグレードⅤでした。

脊椎のMRI撮影により椎間板ヘルニアと診断され、責任病変は第11胸椎から第13胸椎にかけての椎間板にあることが解りました。

早速、片側椎弓切除手術を行いレーザー治療も併用して1週間ほどで走ることも出来るようになりました。

喜びのT様ときなこちゃんです。

きなこちゃん、良かったですね。