2022年04月

4月より狂犬病予防接種が始まりました。併せてフィラリア検査、春の血液検査も受付中です。

寒さ暑さも彼岸まで…お彼岸を迎えてすっかり春めいて参りましたね。

もうすぐ4月です。

4月になると動物病院では「狂犬病予防接種」が始まります。

市町村によってはもう「狂犬病予防接種」のお知らせが届いているのではないでしょうか?

そこで今日は山田動物病院での狂犬病予防接種の受け方、また狂犬病予防注射のことをお知らせしたいと思います。

犬の予防接種について

犬の予防接種は義務である狂犬病を予防する「狂犬病予防接種」と重篤になる主な病気を予防する任意の「混合ワクチン接種」の2種類があります。

狂犬病予防接種

「狂犬病予防法」(昭和25年法律第247号)に基づき、91日齢以上の犬の所有者は、その犬を所有してから30日内に市町村に犬の登録をし、鑑札の交付を受けるとともに、狂犬病の予防注射を犬に受けさせ、注射済票の交付を受けなければなりません。

毎年4月~6月は市町村による狂犬病予防接種の集団接種期間となっており、この時期に接種することをお勧めいたします。

山田動物病院では以下の様になっています。

  • 世田谷区にお住いの方は

    当院は世田谷区獣医師会に所属しておりますので、4月1日より病院にて「狂犬病予防注射済票」をお渡しすることができます。また、この時期に新しくワンちゃんを飼われた場合は登録の代行を同時に無料で行っております。(登録の場合は2週間ほどのお時間をいただきます。)病院で済票が発行できるのは4月1日からです。

  • 杉並区、調布市、三鷹市にお住いの方は

    山田動物病院にて接種後、当院スタッフが各市町村役場にて「狂犬病予防注射済票」を申請、受け取り、その後ご自宅までの郵送の代行を無料で行っております。ぜひご利用ください。(済票送付まで調布・三鷹市は1週間~2週間杉並区は約3週間のお時間をいただいております。済票がすぐに必要な場合はご自身で役所にてお手続きください)

  • 世田谷区、杉並区、調布市、三鷹市以外にお住いの方は

    当院で接種後「狂犬病予防接種済証明書」を発行、お渡ししますのでご自身でお住まいの市町村役場で「狂犬病予防注射済票」を取得してください。

    4月~6月以外の予防接種について

  • 当院にて狂犬病予防注射接種後、証明書をお渡ししますので、ご自身でお住まいの市町村窓口にてご登録ください。

費用について

狂犬病予防注射 ¥3,200

注射済票 ¥550(市町村にお支払いします)

狂犬病予防接種を受ける時の注意事項

・山田動物病院では狂犬病予防接種の前に飼い主様に問診をし、基本の健康診断を行なってから接種します。いつもと違う症状(下痢、嘔吐、元気がないなんどの症状)がありましたら、担当獣医師にお知らせください。

・市町村から届く接種券をお持ちください。

・接種後は極端な運動などを避けましょう。

・ごく稀に副反応の出るワンちゃんがいます。夜間に対応が難しい場合もありますので、なるだけ午前中に接種することが望ましいです。

・以前に副反応の症状が出たことがある場合は、接種前にお知らせください。

・山田動物病院は予約制ではありませんので、接種券をお持ちになり、直接病院にいらしてください。

狂犬病予防注射後の副反応について

ごく稀に「狂犬病予防接種」後に副反応が出る場合があります。接種後に下記の症状や、いつもと違う何かを飼い主様が感じたときは遠慮なく病院にご連絡ください。

また、その時の様子や便、吐しゃ物などは動画に撮っていただいたり写真に撮っていただくと非常に診断に役立ちますので、ご持参いただけると助かります。

副反応の種類

元気がない

接種後、一番多い副反応がが「元気がなくなる」といった症状です。それ以外食欲もあり、下痢もしていなければ1日ほど経過観察して大丈夫です。翌日にはほとんど改善されますが、翌日もつづくようなら病院にご連絡ください。

嘔吐

接種後に嘔吐をする場合があります。食べ物を食べた時間にもよりますが、1~2回の嘔吐で元気があれば経過観察で大丈夫です。嘔吐が続く、またぐったりするようであれば、病院までご連絡ください。

下痢

接種後に下痢をすることがあります。下痢をしている時の便の状態は、

①形はあるけど持つと崩れる軟便

②ドロドロとした泥のような泥状便

③水のようなサラサラとした水様便

など様々です。また下痢に伴い

①ウンチの回数が増えた

②ゼリー状の粘液や血が混じった

③ウンチの色が変化した(黒色などに)

④ウンチの総量が増えた

など一言に下痢と いってもその状態や症状は様々です。

1~2回の下痢で元気があるようでしたら経過観察で大丈夫ですが、下痢は徐々に悪くなる場合もありますので、病院にご連絡ください。

発熱

ワクチンは接種した個体の免疫機構に作用し、病原体に対する抗体産生を促したり、体の中の免疫細胞の活性を高めてその病気に かからないようにしてくれます。接種したワクチンに対して免疫機構が反応し、体内では炎症反応というものが起こりその過程で発熱することがあります。

軽い発熱の症状ならば経過観察で大丈夫です。しかし他の症状、例えば下痢、食欲不振、ぐったりする、呼吸が早かったり痙攣を起こすなどの症状が出たら病院にご連絡ください。

痛み

ごく稀に、注射部位を痛がることがあります。その他の症状がなければ経過観察してください。痛みが続く、震える、発熱などの症状がありましたら病院にご連絡ください。

そのほかの重篤になりうる反応

呼吸が粗い、痙攣などの症状が出た場合はアナフィラキシー反応(ワクチン後の強い炎症反応)が考えられます。すぐに病院に連絡、ご来院ください。