スタッフブログ

猫ちゃんの健康診断2 血液検査

前回の「視診・触診・聴診による基本の健康診断」に続き、更に詳しく健康診断を行いたいと考える飼い主様や、予防獣医学の観点からも血液検査をお勧めします。

山田動物病院では毎年10月から12月まで生化学16項目を検査する「猫ちゃんの秋の血液検査キャンペーン」を通常の約半額の4950円で実施しています。

(キャンペーン中ですと「視診・触診・聴診による基本の健康診断」と採血料が無料になります。)

生化学16項目

総蛋白(TP)、アルブミン(Alb)、グロブリン(Glob)、A/G比、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アルカリフォスファターゼ(ALP)、総コレステロール(T-Cho)、総ビリルビン(T-Bil)、グルコース(Glu)、IDEXXSADMA、尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cre)、BUN/クレアチニン比、リン(P)、カルシウム(Ca)

 

まず、「山田動物病院の視診・触診・聴診による健康診断」を受けた後、採血をします。猫ちゃんは後肢から採血します。

採血が終わりましたら、血液を外部検査機関に送ります。

結果が来ましたら、獣医師が1頭1頭の総合的な判断、診断をして、検査結果と共に、飼い主様の自宅に送ります。(約1週間から10日ほどのお時間をいただいております)

では、生化学16項目を詳しく解説しましょう。

総蛋白(TP)

血液中の蛋白質の総量を示し、栄養状態、肝・腎機能や免疫機能の指標となります。Alb、Globの数値と併せて評価します。

アルブミン(Alb)

血液中に多く含まれる蛋白質です。上昇は脱水、低下は肝臓、腎臓、腸などの疾患や出血などが疑われます。

グロブリン(Glob)

血液中に多く含まれる蛋白質です。上昇は脱水、慢性炎症、腫瘍、減少は免疫異常などが疑われます。

A/G比

アルブミン(Alb)とグロブリン(Glob)の比を算出したものです。慢性炎症、腫瘍、慢性肝障害、腎からの喪失などで低下します。

アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)

肝臓に多く含まれている酵素です。主に肝臓のダメージの指標として用いられます。

アルカリフォスファターゼ(ALP)

主に胆道系疾患(胆汁鬱滞、胆管肝炎など)で上昇する肝酵素です。骨の成長期、腫瘍などの影響により上昇する場合もあります。

総コレステロール(T-Cho)

生体の主要脂質成分であるコレステロールの血液中の総量を示します。肝臓や胆道、腎臓の疾患や糖尿病、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患などで上昇します。肝不全、小腸疾患などで低下します。

総ビリルビン(T-Bil)

ビリルビンは赤血球中のヘモグロビンの代謝産物です。溶血、肝障害、排泄経路の閉塞などで上昇し、黄疸の原因となります。

グルコース(Glu)

血糖値を示し、糖尿病や低血糖の診断に用います。食事の影響を受けるため、食後に上昇します。またこうふんなどのストレスやステロイドの影響により上昇する場合もあります。

IDEXX  SDMA

対称性ジメチルアルギニン。腎臓から排泄される代謝産物で、早期の腎疾患の可能性を可能にする、犬、猫の新しい腎機能マーカーです。

クレアチニン(Cre)

腎臓から排泄される代謝産物で、腎機能が激しく低下すると上昇します。低下の原因としては、著しい筋肉の減少などがあります。

尿素窒素(BUN)

腎臓から排泄される代謝産物で腎機能の低下や消化器官出血などで上昇します。また腎機能低下により減少することもあります。

BUN/クレアチニン比

BUNとクレアチニンの比を算出したものです。これらの値が正しく腎臓の状態を反映しているかどうかを評価します。

リン(P)

副甲状腺疾患、腎臓病、食事内容によって変動します。

カルシウム(Ca)

骨代謝や筋肉の収縮、血液凝固などに関与します。主に腎臓や副甲状腺の疾患などで変動します。また腫瘍で上昇する場合もあります。

 

10月から12月に行われる「猫ちゃんの秋の血液検査キャンペーン」では、以上の16項目の検査で各項目を組み合わせて総合的に判断いたします。獣医師の細かいコメントがありますので、大変分かりやすいです。検査結果の質問等も後日受付ますのでますます安心ですね。

また、キャンペーン期間外でも血液検査は随時受け付けておりますので、その場合はご相談ください。