猫の健康診断

猫の健康診断1 視診・触診・聴診による基本の健康診断

持病もなく元気で健康な猫ちゃんは、ワクチン予防接種の他は病院から足が遠のきがちですね。

このまま何事もなく、元気で長生きしてほしいと飼い主様はみなさんそう思っています。

そこでお勧めするのが、愛猫の「健康診断」です。

健康診断はいつ行えば良いの?

まず、ネコちゃんをご家庭に迎え入れた時に行うことをお勧めいたします。

その後、毎年受けるワクチン予防接種を目安に健康診断を行うことをお勧めいたします。

山田動物病院では初診で受診する猫ちゃんすべてに、基本の健康診断が初診料(1870円)に含まれています。

また定期的に山田動物病院でトリミングをご利用の猫ちゃんには3ヶ月に一度、無料の基本の健康診断を行い、結果をお知らせしています。

基本の健康診断は何を行うの?

山田動物病院の基本の健康診断は、全身の触診、視診、聴診を行います。

①体重と体温を測ります。体温は体温計を肛門で測ります。便が体温計に付着した時は検便をします。付かないこともありますので、便をお持ちくださっても結構です。

②目の白目で貧血がないか?顔を観察して鼻汁がでていないか?を視診します。

③目の結膜、角膜に異常がないか、白内障の有無などを視診します。

 

④口腔内を視診します。歯肉、歯に異常はないか?歯石が溜まっていないか?舌炎がないか?などを視診します。

 

⑤耳に異常がないか視診します。

 

⑥身体にノミ糞はないか?皮膚の異常はないか陰部、肛門周りに異常がないか?などを視診します。

 

⑦リンパ節に異常はないか?腹部に異常がないか?脱水はしていないか?などを触診します。

 

⑧ 四肢に異常がないか?爪、パットにいじょうがないか?視診、触診します。

 

 

⑨ 打診して聴診器で胸の音を聴診をします。

以上が視診、触診、聴診による基本の健康診断です。

この健康診断によって、「貧血、結膜、角膜、鼻汁、歯石、歯肉炎、舌炎、耳、リンパ節、脱水、肛門、陰部、皮膚炎、脱毛、ノミ糞、前肢、後肢、。便、腎臓、膀胱、心音、肺」に異常がないかを調べることができます。

 

 

 

猫の健康診断2 血液検査

山田動物病院の視診、触診、聴診の基本の健康診断のあと、より詳しく健康状態をチェックしたい場合や予防獣医学の観点からも、健康診断での血液検査をお勧めします。

山田動物病院では毎年10月から12月に「猫ちゃんの秋の血液検査キャンペーン」を通常の約半額の4950円にて実施しています。

この検査を受ける場合は山田動物病院基本の健康診断と採血料がすべてこの血液検査代金(4950円)に含まれています。

結果が出次第、獣医師が総合的に判断や診断をし、コメントと共にご自宅に郵送いたします。

(外部検査機関で検査をいたしますので、1週間から10日ほどのお時間をいただきますが、緊急の場合はお電話でお知らせいたします。)

 

最初に「山田動物病院の基本の健康診断」をします その後、後肢静脈から採血します。

どんな検査をするの?

総蛋白(TP)、アルブミン(Alb)、グロブリン(Glob)、A/G比、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アルカリフォスファターゼ(ALP)、ガンマグルタミルトランスペプチターゼ(GGT)、総コレステロール(T-Cho)、総ビリルビン(T-Bil)、グルコース(Glu)、IDEXX SADMA、尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cre)、BUN/クレアチニン比、リン(P)、カルシウム(Ca)

の16項目の血液検査を行います。

【各検査項目でわかること】

総蛋白(TP)

血液中の蛋白質の総量を示し、栄養状態、肝・腎機能の指標となります。Alb,Globの数値と併せて評価します。

アルブミン(Alb)

血液中に多く含まれる蛋白質です。上昇は脱水、低下は肝臓、腎臓、腸などの疾患や出血が疑われます。

グロブリン(Glob)

血液中に多く含まれる蛋白質です。上昇は脱水、慢性炎症、腫瘍、減少は免疫異常などが疑われます。

A/G比

アルブミンとグロブリンの比を算出したものです。慢性炎症、腫瘍、慢性肝障害、腎からの喪失などで低下します。

アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)

肝臓に多く含まれている酵素です。主に肝臓のダメージの指標として使われます。

アルカリフォスファターゼ(ALP)滞

主に胆道系疾患(胆汁鬱滞、胆管肝炎など)で上昇する肝酵素です。骨の成長期、腫瘍などにより上昇する場合もあります。

ガンマグルタミルトランスペプチターゼ(GGT)

主に胆道系疾患(胆汁鬱滞、胆管肝炎)などで上昇する肝酵素です。

総コレステロール(T-Cho)

生体の主要脂質成分であるコレステロールの血液中の総量を示します。肝臓や胆道、腎臓の疾患や、糖尿病、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患などで上昇します。肝不全、小腸疾患などで低下します。

 

総ビリルビン(T-Bil)

ビリルビンは赤血球中のヘモグロビンの代謝産物です。溶血、肝障害、排泄経路の閉塞などで上昇し、黄疸の原因となります。

グルコース(Glu)

血糖値を示し、糖尿病や低血糖の診断に用います。食事の影響を受けるため、食後に上昇します。また興奮などのストレスやステロイドの影響を受ける場合もあります。

IDEXX  SDMA

対称性ジメチルアルギニン。腎臓から排泄される代謝産物で、早期の腎疾患の発見を可能にする新しい腎機能マーカーです

尿素窒素(BUN)

腎臓から排出される代謝産物で、腎機能の低下や消化管出血などで上昇します。また肝機能の低下により減少することもあります。

クレアチニン(Cre)

腎臓から排泄される代謝産物で、腎機能が激しく低下すると上昇します。低下の原因としては、著しい筋肉の減少などがあります。

BUN/クレアチニン比

BUNとクレアチニンの比を算出したものです。これらの値が正しく腎臓の状態をはんえいしているかどうか評価します。

リン(P)

副甲状腺疾患、腎臓病、食事内容などにより変動します。

カルシウム(Ca)

骨代謝や筋肉の収縮、血液凝固などに関与します。主に腎臓や副甲状腺の疾患などで変動します。また腫瘍で上昇する場合もあります。

 

このような多彩の血液検査を1年に一回受けることで、安心して猫ちゃんと生活してくことができます。是非お試しください。