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脾臓の腫瘍

武蔵野市にお住いのK様の愛犬、ワイマラナーのジョディーちゃん。

散歩から帰ってしばらくしてから突然足腰が立たなくなり、首を持ち上げることも出来なくなり、意識も朦朧として虚脱状態に陥ってしまいました。

往診を依頼され、吉祥寺まで急いで駆けつけました。病院に連れて来た頃には幸い意識は大分回復していました。

全身を隈なく診察すると、左上腹部がわずかに膨れているのに気付きました。

「脾臓の腫瘍か…?」

超音波検査をしますと、やはり脾臓が全体的に肥大していて、中央部に直径12cm位の腫瘤が確認されました。

もともと腹腔が深い犬種であり、脾臓が肥大している上に腫瘍が大きかったので、手術がやり易いように脾臓を腹腔から出すことが困難で、腹腔内でレーザーメスを駆使して脾臓の摘出に成功しました。

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脾臓の腫瘍では血管肉腫という悪性で極めてたちの悪い腫瘍が有名ですが、病理組織学的診断の結果、血管腫で良性でした。

退院時にシャンプーをしてお家に帰りました。

金子 ジョディー

ジョディーちゃん、まだまだ生きられますよ。良かったですね。