2021年10月09日

猫ちゃんの健康診断とは?基本の健康診断から血液検査まで解説

最近、健康診断を受けたいというご要望が増えてきました。

でも、健康診断ってどのように受けたらよいの?どのタイミングで受けたら良いの?などの質問を受けることもあります。

そこで今日は山田動物病院の健康診断をご紹介しましょう。

健康診断を受けるタイミング

まず、健康診断を受けるタイミングは、

① 新しく猫ちゃんをお家に迎え入れた時

② 予防接種を受ける時

③ 秋の猫ちゃんの血液検査キャンペーンを受ける時 ※このキャンペーンについては別ブログでご紹介いたします。

などが分かりやすい目安となります。また、「受けたい時に、いつでも受けられる」のです。

基本の健康診断

山田動物病院の健康診断はまず、「視診・触診・聴診による基本の健康診断」があります。

この「基本の健康い診断」のお値段は1870円。

山田動物病院では、受診するすべての動物の初診時にこの「基本の健康診断」を行い、費用は初診料に含まれています。

また、山田動物病院で定期的にトリミングを受けられる子は3ヶ月に1回の割合で、無料で「基本の健康診断」を行い、飼い主様に報告させていただいています。

「基本の健康診断」の流れ

① 体重・体温を測る。体温は肛門で測りますので、体温計に便が付着したときは検便をします。※便をお持ちいただくこともできます。

② 目の白目を見て、貧血がないか?顔を観察して鼻汁がないかなどを視診します。

③ 目の結膜、角膜に異常がないか?白内障がないか?などを視診します。

 

④ 口腔内を視診します。歯肉、歯に異常がないか?歯石は溜まっているか?舌炎はないか?などを視診します。

 

⑤耳に異常はないか視診します。

 

⑥身体にノミ糞はないか?脱毛はないか?皮膚炎はないか?などを視診します。また肛門周りや陰部なども視診します。

 

⑦ リンパ節に異常はないか?腹部に異常はないか?脱水はしていないか?などを触診します。

 

⑧四肢に異常がないか?股関節などに異常がないか?爪の異常はないか?などを触診・視診します。

⑨ 最後に打診し、聴診器で異常音がないか?聴診します。

以上が山田動物病院の「視診・触診・聴診による基本の健康診断」です。

基本の健康診断でわかること

この健康診断により、

貧血

結膜

角膜

鼻汁

歯石

歯肉炎

舌炎

リンパ節

脱水

肛門

陰部

皮膚炎

脱毛

ノミ糞

前肢

後肢

膀胱

心音

便

 

 

 

 

 

 

 

に異常がないかを調べることができます。

何事もなく、元気で長生きしてほしいと飼い主様は皆様そう願います。そのためにも、定期的な健康診断を受けることをお勧めいたします。

 

前回の「視診・触診・聴診による基本の健康診断」に続き、更に詳しく健康診断を行いたいと考える飼い主様や、予防獣医学の観点からも血液検査をお勧めします。

お知らせ

山田動物病院では毎年10月から12月まで生化学16項目を検査する「猫ちゃんの秋の血液検査キャンペーン」を通常の約半額の4950円で実施しています。

(キャンペーン中ですと「視診・触診・聴診による基本の健康診断」と採血料が無料になります。)

 

血液検査について

「山田動物病院の視診・触診・聴診による健康診断」を受けた後、採血をします。猫ちゃんは後肢から採血します。

検査項目(生化学16項目)

総蛋白(TP)、アルブミン(Alb)、グロブリン(Glob)、A/G比、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アルカリフォスファターゼ(ALP)、総コレステロール(T-Cho)、総ビリルビン(T-Bil)、グルコース(Glu)、IDEXXSADMA、尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cre)、BUN/クレアチニン比、リン(P)、カルシウム(Ca)

 

採血が終わりましたら、血液を外部検査機関に送ります。

結果が来ましたら、獣医師が1頭1頭の総合的な判断、診断をして、検査結果と共に、飼い主様の自宅に送ります。(約1週間から10日ほどのお時間をいただいております)

では、生化学16項目を詳しく解説しましょう。

 

総蛋白(TP)

血液中の蛋白質の総量を示し、栄養状態、肝・腎機能や免疫機能の指標となります。Alb、Globの数値と併せて評価します。

アルブミン(Alb)

血液中に多く含まれる蛋白質です。上昇は脱水、低下は肝臓、腎臓、腸などの疾患や出血などが疑われます。

グロブリン(Glob)

血液中に多く含まれる蛋白質です。上昇は脱水、慢性炎症、腫瘍、減少は免疫異常などが疑われます。

A/G比

アルブミン(Alb)とグロブリン(Glob)の比を算出したものです。慢性炎症、腫瘍、慢性肝障害、腎からの喪失などで低下します。

アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)

肝臓に多く含まれている酵素です。主に肝臓のダメージの指標として用いられます。

アルカリフォスファターゼ(ALP)

主に胆道系疾患(胆汁鬱滞、胆管肝炎など)で上昇する肝酵素です。骨の成長期、腫瘍などの影響により上昇する場合もあります。

総コレステロール(T-Cho)

生体の主要脂質成分であるコレステロールの血液中の総量を示します。肝臓や胆道、腎臓の疾患や糖尿病、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患などで上昇します。肝不全、小腸疾患などで低下します。

総ビリルビン(T-Bil)

ビリルビンは赤血球中のヘモグロビンの代謝産物です。溶血、肝障害、排泄経路の閉塞などで上昇し、黄疸の原因となります。

グルコース(Glu)

血糖値を示し、糖尿病や低血糖の診断に用います。食事の影響を受けるため、食後に上昇します。またこうふんなどのストレスやステロイドの影響により上昇する場合もあります。

IDEXX  SDMA

対称性ジメチルアルギニン。腎臓から排泄される代謝産物で、早期の腎疾患の可能性を可能にする、犬、猫の新しい腎機能マーカーです。

クレアチニン(Cre)

腎臓から排泄される代謝産物で、腎機能が激しく低下すると上昇します。低下の原因としては、著しい筋肉の減少などがあります。

尿素窒素(BUN)

腎臓から排泄される代謝産物で腎機能の低下や消化器官出血などで上昇します。また腎機能低下により減少することもあります。

BUN/クレアチニン比

BUNとクレアチニンの比を算出したものです。これらの値が正しく腎臓の状態を反映しているかどうかを評価します。

リン(P)

副甲状腺疾患、腎臓病、食事内容によって変動します。

カルシウム(Ca)

骨代謝や筋肉の収縮、血液凝固などに関与します。主に腎臓や副甲状腺の疾患などで変動します。また腫瘍で上昇する場合もあります。

お知らせ

10月から12月に行われる「猫ちゃんの秋の血液検査キャンペーン」では、以上の16項目の検査で各項目を組み合わせて総合的に判断いたします。獣医師の細かいコメントがありますので、大変分かりやすいです。検査結果の質問等も後日受付ますのでますます安心ですね。

また、キャンペーン期間外でも血液検査は随時受け付けておりますので、その場合はご相談ください。