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子宮粘液症

世田谷区給田のTさんのお宅のエルモちゃん。

食後30分後に食べたものを苦しそうに吐いたとのことで来院されました。

診察中にお腹が大きい事に気付きました。

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人間でも単にメタボでお腹が出ている人もいますから、その辺のところを飼い主様に伺ってみますと、首をかしげながら「いつも通りだと思います。」というご返事でした。

しかし、触診している指先からは「異常だよ!異常だよ!」という信号が送られてくるので、腹部のエコー検査を行いました。

すると大きな嚢胞(のうほう)が写し出されました。

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「避妊手術が済んでいないので子宮かな…?」

「今日も食欲と元気があったので、血液検査からも判断して、よくある子宮蓄膿症ではなくて子宮粘液症かな…?」

液体の貯留で大きくなった子宮が胃を圧迫され嘔吐したと思われました。

卵巣子宮摘出手術をお勧めし、飼い主様には一晩考えていただくことになりました。

翌朝、エルモちゃんの元気、食欲がなくなり朝一番でご来院されました。

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上の写真はエルモちゃんの摘出後の子宮です。普通は写真の右上に写っているボールペンぐらいの太さです。

中には大量の粘液が貯留していました。そして二日後にはガツガツ食べるようになって、退院しました。

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良かったね、エルモちゃん!